Hamata log

[2018-06-16]思いつきで開設したものの、続くのかどうか・・・

JaSST関西’18に行ってきた話(スポンサーセッション編)

基調講演編に続いてはテスト管理セッションとテスト設計セッションになります。
これらのセッションは2トラック×3コマになっていまして、計6コマのうち3コマを選択して聴講となります。

私の選択は以下でした。

  1. セッション 3A-1「老舗メーカーにアジャイル型要求開発を導入してみました」
  2. セッション 3B-2「ロジックツリーによる不具合分析からのテストの補強」
  3. セッション 3A-3「お互いが納得感を得られるソフトウェアテスト思考の因子」

 とその前に基調講演のあとにあったスポンサーセッションの話を少し。

基調講演後のスポンサーセッションは富士通さん、ベリサーブさん、JSTQBさんの3社でした。まず富士通さんですがINSTANTCOPYというスクリーンショット取得用のツールの紹介でした。

なんというか、ツールとしての需要は当然それなりにあるし、(賛否はともかくとして)テスト方面でいかにも使いそうではあるのですが、いかんせん基調講演の超洗練されたTDDのライブコーディングから「スクリーンショットを簡単に取得できてExcelテンプレートにはめこめますー」、という話が落差ありすぎて、「お、おぅ・・」という感じになりました。とはいうものの、スポンサー様のおかげで比較的リーズナブルな金額でありがたい講演が聴けるわけですし、スクショツールもある意味ソフトウェアテストの”リアル”なので(良いかどうかはもちろん別の話)そういうのを目の当たりにできるのもJaSSTのいいところかなぁ、と思います。ただこの順番はコントラストがキツすぎてちょっと残酷な感じでしたね・・・。

続きましてベリサーブさんのTESTRUCTUREなるテスト設計支援ツールの紹介でした。ツールの特徴はいくつかあるのですが、今回のセッションではトレーサビリティの確保が容易、という点を押しておられました。特にテスト設計の際に仕様書記載の要件を網羅するように設計しているのだが、時に抜けが発生してしまいヒヤリとするというエピソードを紹介されていました。このツールを使えばビジュアルに仕様書上にタグ付けして要件などを表示し、さらにそれに紐づけてテスト観点やテストケースをたどって行けるような雰囲気の紹介でした。さらにテストケースを自動生成(All-Pair法などを利用)する機能もあるそうです。観点や因子を指定すると組み合わせテストケースを生成する感じですかね?(さすがに手順などまで記載されたものを自動生成するわけではないですよね)ベリサーブさんのようないろんな会社からテストを受託してきてそれぞれのところの流儀があるようなところではこういうのに蓄積するのがいいのかもしれませんね。ウチはそこまでスケールしてない感じですね(設計者が少ない・・・)特許も取得しているということだそうです。(特許第6148362号、http://www.conceptsengine.com/patent/grant/0006148362 )ちょっと読んでみましたが、仕様と観点を格納していてテスト生成機能があってそれらの関連がわかるように表示する、みたいな感じだったので、この手のツールだと何しても該当しちゃいそうな印象ですが、特許的にはどういう感じなのでしょうか・・・。

最後はJSTQBさんでした。いつものような感じで資格制度の説明と直近の話題としてシラバス(FL Agiletester、AL TechnicalTestAnalyst)の紹介でした。シラバスが世に放たれたとなると近日これらの資格認定試験もはじまるのでしょうか・・・。AL-TTAとったらAL完全有資格者になれるらしいのですが、ノンプログラマな私になんとかなるんやろか・・・。(まぁ職場じゃ ALとTMの区別を人事に説明するのが面倒すぎて人事データベースに登録することに挫折してしまいましたが。)ぼつぼつシラバス読んでいかないといかんですね。

スポンサーセッションだけでちょっとした長さになったのでこのへんにしておきます。
しかしまぁスポンサー様のおかげさまで比較的お安くありがたい話が聞けて感謝感謝ですね。

(一昔前は五千円でお弁当ついた上に日経コンピュータ1年購読がおまけとかものすごいお得イベントだったのですが、今でも1日5千円でたっぷりテスト話が聴けるイベントなんてなかなか無いのです。特に関西方面では)